研修や教育に大きな負担がかかっており、効率的な教育方法を模索していた。
―― はじめに、御社の事業や、佐々木様のご担当領域について教えていただけますか?
佐々木様:
弊社はBPO事業を展開しており、主にコール業務を中心に、バックオフィスの事務処理業務も請け負っています。私はその中で、人事・給与・経理などの業務を担当しています。
この領域に携わり始めたのは2016年頃で、以降、業務範囲を徐々に拡大してきました。2019年頃には専門チームが発足し、私がマネージャーとして管理およびチームの拡大を担っています。
―― VideoTouch導入前は、どのような課題を感じていらっしゃったのでしょうか?
佐々木様:
人材育成の部分に課題を感じていました。人事給与業務には専門的な知識が求められますが、実際には未経験で入社される方が多くいます。たとえ優秀な方でも業務を習得するまでに半年、年次イベントを一巡経験するには最低でも1年はかかるため、これが非常に大きな課題となっていました。
また、研修や教育にも大きな負担がかかっていました。OJTを中心に進めていたのですが、基礎知識の習得だけでも相当な労力が必要であり、いかに効率的に教えるか、いかに教育担当者の負担を軽減するかを常に模索していました。

サポートの充実度に触れ、本格的に検討を開始。
―― そこからツール導入を検討するようになったきっかけを教えてください。
佐々木様:
私自身、もともと事務処理業務の効率化に関心があり、過去にはRPAの導入にも取り組んだ経験があります。その流れで展示会に参加し、業務効率化につながるツールを探していた際に、御社のブースに立ち寄ったことがきっかけでした。
そこで初めてVideoTouchのデモを拝見し、「こんなに簡単に動画研修が作れるのか」と驚いたのが最初の印象です。
当初は、正直そこまで導入に前向きだったわけではありませんが、御社の手厚いサポート体制を知ったことで、本格的に導入を検討するようになりました。
―― 他社製品との比較で感じたことはありますか?
佐々木様:
実は社内では過去に他社製品を導入したこともありましたが、最終的には活用されずに終わってしまいました。
その主な要因の一つは、導入後のサポートが不十分だったことです。
一方で、御社は資料作成や動画のアップロード、さらには社内プレゼン資料の準備まで丁寧にサポートしてくださり、その点が非常に大きな決め手となりました。
―― 導入にあたって、不安だった点はありましたか?
佐々木様:
ツールを導入しても結局活用されなくなってしまったという事例が他部署であったため、「導入しても使われなくなるのではないか」という懸念を抱いていました。
また、私一人で進めなければならない部分も多かったのですが、御社は導入支援が非常に手厚く、大きな支えとなりました。

自己学習環境の整備により教育負荷を軽減。研修時間の短縮と離職防止にも効果を発揮。
―― 現在は「VideoTouch」をどのようにご活用いただいていますか?
佐々木様:現在は、人事労務業務に関連する6つの領域のうち、まず第一に「給与計算実務能力検定」用の研修動画を作成し、アップロードしています。
現在はその第二弾として、社会保険領域の動画を作成中で、これらを社内アカデミーの教材として活用しています。

―― 動画研修の効果はいかがですか?
佐々木様:
非常に高い効果を実感しています。管理者が直接教えなくても、オペレーターやスーパーバイザーが自主的に学習できるようになり、退職による人材の入れ替えが発生した際にも、動画によって教育の負担が大きく軽減されました。
これまでは、教育にかかる労力が大きく、管理者は常に多忙でした。一方で、オペレーターには業務の合間に時間的余裕が生まれることもありましたが、そうした隙間時間を活用して自己学習できるようになった点は非常に大きな変化だと感じています。
また、動画による学習環境の整備により、受け入れのタイミングが柔軟になり、教育の機会損失も大幅に減少したと実感しています。その結果、離職率の低下にもつながっていると感じています。
―― 研修時間にも変化はありましたか?
佐々木様:
明確に短縮されたと感じています。以前は、基礎研修を対面で丸1日かけて実施していましたが、現在はアカデミーサイトを活用し、受講者が自分のペースで好きなタイミングに自己学習できるようになっています。
対面研修では伝えきれなかった内容もアカデミーサイトに盛り込んでいるため、単純な比較は難しいものの、平均すると1週間〜2週間程度で基礎を習得できるようになりました。
また、動画は何度でも繰り返し視聴できるため、知識の定着や理解度の向上にも大きく貢献しています。「一度学べば終わり」ではなく、必要に応じて見返せる点は非常に大きな強みだと感じています。

システム導入には“初速”が重要。運用定着には、丁寧に寄り添うパートナーが不可欠。
―― 今後、さらに期待している機能などがあれば教えてください。
佐々木様:
動画からマニュアル(PDFやPowerPoint)を自動生成できるようになれば、マニュアルを自動作成するといった、業務構築や運営時におけるタスクの軽減に大きく繋がると考えています。
さらに、AIが喋っている内容をもとに理解度テストを自動生成してくれる機能もあれば理想的です。ランダムで問題が出題されるような仕組みがあれば、学習効果をより高めることができ、大きな価値があると感じています。
―― 教育の最適化を検討されている企業に向けて、何かアドバイスがあればお願いします。
佐々木様:
やはり“初速”が非常に重要だと思います。最初にしっかりと支援してくれる会社でなければ、システムを導入しても運用が定着しません。
その点、御社は本当に丁寧に寄り添ってくださり、大きな安心感がありました。自己学習型の環境を整えたいと考えている企業には、ぜひおすすめしたいサービスです。
【インタビューご担当者】
首都圏オペレーション本部 首都圏第1事業部 首都圏第2ユニット
プロジェクトマネージャー
佐々木 龍太 様